【教えて!伝え方講師】気の利かない部下に困っています(34歳男性・人材派遣業)

【教えて!伝え方講師】気の利かない部下に困っています(34歳男性・人材派遣業)

 

#お悩みナンバー001
「気の利かない部下に困っています」
(34歳男性、人材派遣業)

 

どうにも、部下の気が利かないのです。

 

ある日のこと。

人材派遣業で、採用業務を担当している私は、部下にこう指示しました。

 

「求人に応募してきた方に、メールで資料を送っておいてあげて!」

 

ところが、翌日になっても、資料を送った形跡がなかったので、部下に問いただしたら、

 

「あ、メールは送ってあります!ただ、向こうの登録したアドレスが間違ってたのか、エラーで届かなかったみたいですね」

 

と、涼しい顔。

 

ならば、電話でも何でもいいから、先方に状況を説明してあげてくれないかなあ。

 

きっと、相手は「なかなか資料が届かない。おかしいなあ」と思って、待ってるはずだよ……??

(※求人に応募した人には、翌日までに資料を送ることになっています)

 

部下にそう伝えたら、

 

「言われてないので分からなかったです」

 

と面倒そうな顔で、開き直られてしまって……。

 

「子どもかよ!」というツッコミが寸前までこみあげたのをグッとこらえて、

 

「今度から、そういう時は他の手段でも連絡してあげてね」

と、一応、優しい顔で伝えたのですが……

 

たぶん、あまり響いていないような。なんだかモヤモヤします。

 

気が利かない部下。なんと伝えたらよかったのでしょう?

 

おしえて、伝え方講師!

 

 

 

講師の回答:指導するとき、まずは「褒め」から

 

ご相談ありがとうございます!

伝え方講師の上條です。

 

「言われたことだけをやればいい」と思っているのか、気が利かない部下に、もっと相手のことを考えて仕事をしてほしいとき、どう伝えればいいのかというお悩みですね。

 

こういう場合、伝え方について何も意識しないと、

 

× 「もっと気を利かせて動いて! 普通、電話とかするでしょ!」

 

こんなふうに、ストレートに言ってしまいがちです。

 

ですがこの伝え方だと、あまり相手の心には響かないかもしれません。

 

こんな場面では、まずは「部下がやってくれたこと」に目を向けて褒めた上で、

「今後は何を期待しているのか」を具体的に伝えてみましょう。

 

たとえば、こんな風に伝えてみましょう。

 

【講師の回答例】

佐藤くん、入社したときより、できることも多くなってきたね

吸収力の高い佐藤くんだから伝えるんだけど「なんか変だな」と思うことがあったら、電話もあわせてしてみて

さらに佐藤君の仕事のレベルが上がるから、試してみて。

 

 

「入社したときより、できることも多くなってきたね

まず、できている事実に目を向けましょう。

ここでは、「言われたことしかやらない」とはいえ、入社当時より、できることが多くなっている事実をまずは評価しましょう。

 

「できることが多くなってきたね」は、伝え方の技術では「認められたい欲」と言います。

 

「認められたい欲」
人は期待されると、その通りの成果を出したくなるもの。
相手を認めたり期待したりする言葉を積極的に伝えることで、相手のモチベーションアップにつながります。
ビジネスに家族に、効果絶大です。

 

 

「吸収力の高い佐藤くんだから」というのも、佐藤くんのいいところを、あえて口にして伝えていますね。

 

成長をしっかり見ていることが伝われば、部下のモチベーションもアップするはずです!

 

 

指示内容はハッキリ伝えよう

 

「『なんか変だな』と思うことがあったら、電話もあわせてしてみてね」

こちらの指示内容をはっきりと伝えることも、重要なポイントです。

 

部下の気持ちを意識するあまり、「一番伝えたいことが、あいまいにしか伝えられなかった!」

なんてことがないようにしましょう。

 

 

相手の「嬉しい」を掘り当てよう

 

「さらに佐藤君の仕事のレベルが上がるから、試してみて」

 「仕事のレベルが上がる」ことは、佐藤くんにとっても嬉しいこと。

 

「伝え方の技術」の基本、「相手の好きなこと」です。

 

「相手の好きなこと」
基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。
「相手の好きなこと」をもとに伝えるので、好感をもたれながら、こちらの希望を通すことができます。

 

また、「さらに(上がる)」「もっと(良くなる)」という3文字を添えるのもポイント。

「今もすでに高い水準に来ているが、もっと伸びることができるよ」というニュアンスが伝わりますね!

 

 

人はだれでも、褒められるとうれしい

人はだれでも、褒められるとうれしい。

ならば、その気持ちをビジネスでも最大限に生かしましょう。

 

はじめは「難しいな……」と感じるかもしれませんが、上司から後輩に一歩だけでも歩み寄って、お互い仕事をしやすい関係性を築けたらいいですね! 応援しています!

 

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