【名言集】特別編!東京オリンピック2020の伝え方ベスト

【名言集】特別編!東京オリンピック2020の伝え方ベスト

コロナのなか開かれた、
歴史的な東京オリンピック。

 

不安を感じる人が多い一方、
くらやみを照らす花火のように、
勇気づけられる名場面も
たくさんありました。

 

そんな競技ドラマのそばには、
いつもコトバがありました。

 

今回の伝え方ベストは特別版。

 

アスリートたちのプレーをふりかえりつつ、
選りすぐりの「ベスト5」をご紹介します!

 

 

第5位

 

この夏の五輪は、日本の金メダルラッシュではじまりました。

 

競技スタートからわずか4日で、二桁の10個に到達。

 

なかでも、卓球では、歴史をぬりかえる快挙がありました。

 

水谷隼/伊藤美誠ペアが、あの卓球大国・中国をやぶり、
世界の頂点にかがやいたのです。

 

いうまでもなく、中国は、とてつもなく高い壁。

 

過去の金メダル獲得数は、
卓球がはじまった1988年のソウル大会以降、
計32個のうち28個。
まさに、不動の絶対王者です。

 

これまで何度はねかえされても立ち上がり、
ついにニッポンの悲願をかなえた水谷選手。

 

今回、こんな名言を残しました。

 

この東京オリンピックで、
今までのすべてのリベンジができた

 

今までにない喜びが、
強烈に伝わってくるコトバです。

 

決勝の最終ゲームでみせた
力強いガッツポーズが、
とても印象的でした!

 

出典:読売新聞オンライン

 

 

 

第4位

 

こちらも、歴史の扉をひらきました。

 

体操・村上茉愛さんが手に入れた銅メダルです。

 

体操女子のメダルは、
1964年の東京五輪から57年ぶり。
個人種目にかぎれば、史上はじめてのことです。

 

村上さんのコトバがこちら。

 

リオから昨日まで
泣きつくしたというくらい泣きました。
『悔し涙はもう流したくない』
と思ったので、
今日は笑おう、
楽しもうと思って臨みました

 

東京五輪をめざすきっかけになった
リオ大会は、個人総合で14位。

 

その後、
腰をいためて世界選手権の代表からはずれたり、
東京オリンピックが1年延期されたり……。

 

村上選手は、その度に目をはらしてきたといいます。

 

でも、
この日の演技は、
雨上がりのように晴れやかでした。

 

後方屈伸2回宙返りを決め、
フィニッシュをむかえる前から、
もう笑みがこぼれていました。

 

「1分半が終わってほしくないくらい楽しくて」(村上さん)

 

きっと、
壮絶な悔しさを知っているからこそ、
楽しさもひとしおなのでしょう。

 

輝くメダルをいとおしそうに見つめる村上さんの姿に、
私も元気をもらいました!

 

出典:NumberWeb

 

 

 

第3位

 

五輪ではじめて採用されたスケートボード。

 

注目をあつめたのは、
選手やプレーだけではありませんでした。

 

そう、話題を呼んだ、あのテレビ解説です。

 

「いや〜ハンパねえっす」「鬼ヤバいっすね」——。

 

飾らないフランクなコトバで
視聴者をわかせたのは、
プロスケートボーダーの瀬尻稜さん。

 

なかでも、「ゴン攻め」というトレンドワードに、ネットは沸騰!
一時、ツイッターランキングでも1位となりました。

 

そんな瀬尻さんのコトバと、選手の技の関係をまとめた対応表が、こちら。

 

★★★★★=「ヤバくて半端ないっす」
★★★★=「や~べえ」
★★★=「ヤバいっす」
★★=「スゴいっす」
(★は得点や難易度を示す)

 

もうとにかく楽しいし、笑える!

 

ちなみに、
冒頭の「ゴン攻め」とは「がんがん攻めている」という意味だとか。

 

これとは別に、「ガン攻め」という表現もあるそうで、
「ガン攻め」がもっと強くなると、
「ゴン攻め」になるという解説も。

 

うーん、コトバの世界は、奥深い!

 

出典:日刊スポーツ

 

 

 

第2位

 

続いては、レスリング。

 

大会13日目の今月4日。
川井梨紗子選手は、
前回の金メダリスト・マルーリス選手(アメリカ)との対戦を制し、
決勝きっぷを手にしました。

 

その直後のインタビューで
語ったコトバです。

 

今まで起こってきたこと、
良いことも悪いこともすべて
この日のためにあると思って
戦っている

 

すべては、その日の試合のため。

 

並々ならぬ「覚悟」と、
経験にうらづけられた「自信」が垣間みえる
力強いコトバです。

 

そして、決勝では、5−0の完勝。

 

そのとき、川井選手の笑顔の先には、
ひとあし先に金メダルを手に入れた妹・友香子選手の
泣き笑い顔が——。

 

「すべてはこの日のために」というコトバを胸に、
励まし合い、ともに追った
「姉妹金メダリスト」の称号を
つかんだ瞬間でした。

 

「ふたりで金メダルを取れたというのがいちばん」
とよろこびに浸った姉の梨紗子選手。

 

本当に、おめでとうございます!

 

出典:日テレNEWS24

 

 

 

第1位

 

栄えある第1位は、このコトバ。

 

13年という年月を経て
「最後まで諦めなければ
夢はかなう」ということを、
たくさんの方々に伝えられた

 

ソフトボールの決勝でアメリカに勝ち、
13年前の北京大会ぶりとなる
金メダルを手に入れたニッポン。

 

大黒柱として
チームを引っ張ったエース、
上野由岐子投手のコトバです。

 

上野投手は39歳。
ソフトボールは3年後のパリ大会では行われないので、
エースにとっては、おそらく最後の大会でした。

 

上野選手は、そんな「競技人生の集大成」で、
世界一の投手であることを証明しました。

 

最後まで諦めなければ、夢はかなう。
多くの人にとって勇気をあたえる伝え方だし、
ずっと大切にし続けたいコトバです。

 

出典:NHKニュース

 

 

ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します。

 

 

「一生忘れない日。海の神様、これまでありがとう」
(サーフィン・五十嵐カノア選手)
出典:朝日新聞デジタル

 

「気づいたら、表彰台の上に立っていた」
(ボクシング・入江聖奈選手。優勝して)
出典:AERAdot.

 

「すごく重い。今までで一番重いです」
(スケートボード・開心那選手。銀メダルを手にして)
出典:読売新聞オンライン

 

以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
東京五輪ベスト5の伝え方でした!

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