【教えて!伝え方講師】ダメ出しではなく、上司からアドバイスがほしいんです。 (22歳女性、サービス業)

【教えて!伝え方講師】ダメ出しではなく、上司からアドバイスがほしいんです。 (22歳女性、サービス業)

#お悩みナンバー005
ダメ出しだけでなく、上司からアドバイスがほしいんです。(22歳女性、サービス業)

 

入社して2ヶ月!

 

研修も終わって、

いよいよ現場でのお客さま対応が始まります。

 

社会人として、

いよいよお客さまの前に立つ時が来た…!

 

接客上手な上司の4年目の中村さん(仮名)に

ロールプレイングに付き合ってもらったのですが、

 

「そんなんじゃダメだよ。
ちゃんと練習した?
先輩の接客、
ちゃんと見て学ばないと」

と、ダメ出しが。

 

2回目のロールプレイングでも、

 

「前回も言ったよね?
そんなんじゃお客さまに失礼だよ、
また来週チェックするからね」

 

とのフィードバックが。

 

たしかに、

先輩の接客とは違うのはわかるけど、

どうしたらいいかわからない…。

どうしよう、

このままじゃ、来週が憂鬱すぎる。

 

「ダメ出しばかりじゃなく、
具体的にどうしたらいいのか
教えてください!」

これが正直な気持ちだけど、

忙しい中、時間をとってくれているわけだし、

こんなことを言ったら

中村さんの逆鱗に触れてしまうかも。

 

具体的にアドバイスがもらえたら

うれしいのですが、こんなとき、

なんて伝えたらいいんでしょうか。

 

教えて、伝え方講師!

 

■講師のコメント

 

ご相談、ありがとうございます!

 

今回は、

「ダメ出しだけではなく

アドバイスが欲しいとき、

なんと伝えたらいいか」

 

というお悩みですね。

 

上司は忙しい中、

時間をつくって指導してくれている。

 

そう思うと、

新人としては言いづらいことも

多いかもしれません。

 

私自身のことを振り返っても、

新卒当初はわからないことだらけで、

毎日を過ごすのが精一杯。

 

ロールプレイングを繰り返しては

ダメ出しをされ、

自信を失ってしまったこともありました。

 

でも、これは上司にとっても新人にとっても

不本意ですよね。

 

ここでは、

上司が自然と具体的なアドバイスをしたくなる

伝え方を、

一緒に考えてみましょう!

 

 

回答例

 

「前回は、お時間をいただき

ありがとうございました! 

中村さんみたいに

お客さまに信頼していただけるよう

頑張ります。

次回に向けた改善点を考えてみたんですが、

こちらの場面では、

価格と商品情報の

どちらを先にお客さまに

お伝えするのがよろしいですか」

ポイント①「ありがとう」プラス、尊敬ポイントを伝える

 

お時間をいただきありがとうございました
中村さんみたいに
お客さまに信頼していただけるよう
頑張ります」

シンプルかつ基本中の基本ですが、

お礼を伝えるのはとても大事なこと。

意外と忘れがちなポイントです。

 

さらに今回は、

中村さんみたいに

お客さまに信頼していただけるよう」と

相手への尊敬ポイントを伝えています。

 

もちろん、お世辞や嘘はNG。

 

でも、もし上司の尊敬しているところや、

素敵だなと思うことがあれば、

「ありがとう」にもう一言、添えてみてください。

 

「お、ちゃんと見ているんだな」と嬉しくなりますし、

あなたのやる気も届きます!

 

「感謝」
感謝を使えば仲間意識が生まれます。相手も断りにくくなり、面倒なたのみも聞き入れてもらいやすくなります。

 

「認められたい欲」
人は期待されると、その通りの成果を出したくなるもの。ビジネスに家族に、効果絶大です。

ポイント②「AかBか」の選択肢で、上司想いに

 

「こちらの場面では、
価格と商品情報のどちらを先に

お伝えするのがよろしいですか」

 

「どうしたらいいですか?」

 

こう聞かれると、

上司もゼロから考えて

伝えなくてはなりません。

 

でも、

「AとBでしたら、
どちらの方がいいですか」

と、選択肢を伝えることで

答える側は考えやすくなります。

 

さらに、上司には

あなたの「迷いポイント」が伝わるので、

より的確なアドバイスがもらえる

きっかけになるかもしれません。

 

「まず自分で考えてみた」という、

やる気も伝わりますね!

 

私が後輩にこう言われたら、

「気合を入れて答えなくては!」と

気が引き締まります!笑

 

「選択の自由」
どちらを選んでも、自分のやってほしいものを2つ並べるのがポイント。最終的に相手が選ぶので、押し付けられた感が少なくなる効果もあります。

 

 

まとめとメッセージ

 

今回のポイントは、こちらの2つ。

 

①「ありがとう」プラス、尊敬ポイントを伝える
②「AかBか」の選択肢で、上司想いに 

最後に、この記事を書いていて思い出した言葉があります。

 

 

「半分は先輩から教えてもらう、
半分は部下から教えてもらう」

 

日本を代表する実業家で

パナソニック(旧社名:松下電器産業)を

一代で築き上げた松下幸之助さんの名言。

 

新人の皆さんは、

今は「教えてもらってばかり」と思うかもしれませんが、

実は上司は、あなたからたくさんのことを受け取っています。

 

お互いのいいところを認め合い、

互いに高め合う。

 

そんなことが自然とできている関係は、

上司でも部下でも、

家族や友人といったプライベートな関係でも

うまくいっているような気がします。

 

 

さて、今回は新入社員の目線で

上司への伝え方を考えてみましたが、

いかがだったでしょうか。

 

相手の心に届く伝え方を、

これからも一緒に考えていきましょう!

 

 

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