【発見!日常のすてきな伝え方 】by伝え方講師(通勤ラッシュ編)

【発見!日常のすてきな伝え方 】by伝え方講師(通勤ラッシュ編)

【発見!日常のすてきな伝え方】 by伝え方講師

 

「危ないですよ!次の電車に乗ってください!」

「整列乗車に協力してください!」

 

その日のホームには、こんなアナウンスが響いていました。

 

世界の駅乗降者数ランキングでは、

1位から10位を日本が独占…

なんて話があるように、日本の通勤ラッシュはまさに修羅場。

 

都内では日常的なシーンなのかもしれませんが、

実は、大切な命にも関わる場面。

 

後ろからぐいぐい押す人がいたり、

横から割り込んだりする人もいます。

 

眉間に皺を寄せている人たちに囲まれながら、

「早く着かないかな…」と目をつぶった時、

こんなアナウンスが流れました。

 

みなさま大事なお仕事やご予定がある中、

整列乗車にご協力いただきまして、

ありがとうございます

 

なお現在、車内が大変混雑しております。

前の駅を出発している次の電車が比較的空いておりますので、

ぜひそちらもご利用ください。

 

ここにいるみなさんが、

怪我なく、安全にお仕事や学校に向かえますよう

一緒にご協力をお願いできましたら幸いです

 

このアナウンスが流れた時、思わず顔を上げました。

「なんてすてきな伝え方をするんだろう」と。

 

穏やかな声色にも心を掴まれたのですが、

このアナウンスには、伝え方の技術が使われていることに気づきました。

 

 

こちらから、まず「ありがとう」を

 

ご協力、ありがとうございます」

 

忘れてはいけないのが、

ルールを守ろうとしてくださっている方がいること。

 

目には見えない小さな思いやりが、

満員電車での大きな事故を防いでくれています。

 

まず初めに、感謝を伝える。

 

シンプルに思えるかもしれませんが、

「話を聞こう」という気持ちが自然に整います。

 

最初に「みなさま大事なお仕事やご予定がある中」と、

聞いている人の状況に寄り添っているのもすてきです!

 

「感謝」

感謝を使えば仲間意識が生まれます。相手も断りにくくなり、面倒なたのみも聞き入れてもらいやすくなります。

メリットとデメリット、相手目線で両方伝える

 

前の駅を出発している次の電車が比較的空いております」
怪我なく、安全にお仕事や学校に向かえますよう

次の電車がいつ来るのか、

そして次の電車に乗れるのかどうかは、乗客にとって有益な情報です。

 

さらに、「怪我をすることなく」と

危険が迫っていることを伝えていました。

 

後者は、デメリットを伝える「嫌いなこと回避」の切り口。

 

「禁止」のニュアンスが強いので、

タイミングには注意が必要ですが今回のように、

「どうしても注意を促さなくてはならない場合」には効果的です。

 

「相手の好きなこと」

基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。

「相手の好きなこと」をもとに考えるので、好感をもたれながら、こちらの希望を通すことができます。

「嫌いなこと回避」

強烈な強制力を発揮する、最後の伝え方。なかなか動かなかった人を動かすチカラがあります。

 

 

DJポリスがお手本!チームメイトの目線で

 

「一緒にご協力をお願いできましたら幸いです

数年前のワールドカップで一躍有名になった、

DJポリスを覚えていますか。

 

「一緒に」と伝えるのは、まさにDJポリスがお手本。

「チームワーク化」の切り口です。

 

一方的な「整列してください!」ではなく、

「一緒に〇〇しましょう」と、

同じ目線であることを伝えているのはさすが!

 

聞いている人の共感を呼びます。

 

「チームワーク化」

人は「一緒に」と言われること自体が嬉しいのです。仲間意識が生まれるため、面倒な頼みも聞き入れてもらいやすくなります。

 

普段の生活の中で、

無意識にやりとりされている伝え方、言葉。

 

「こんなことを言われてすごくうれしかった!」

「心があたたかくなった」

 

そんな気持ちの裏側には、すてきな伝え方が隠れているかもしれません。

 

これからも一緒に探していきましょう!

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