2025年10月03日
【9月の伝え方ベスト3】

コトバひとつで
生き方が、
ガラリと変わる。
そんな人生に効くコトバたちが、
9月もたくさん集まりました。
佐々木圭一が
とくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
脳科学者の中野信子さん。
ひとは、生きていると
いろいろな悩みが出てきますが、
そんな悩みとの向き合い方について
こんな名言をおっしゃっていました。
どうありたいか
悩む余地があるのは
幸せなこと」
中野さんによると、
人間の長い歴史のなかで
「人生をどう生きるか」を
自分で決めることができる、
そんな時代が来たのは、
つい最近のこと。
それまでは、
あらかじめ敷かれたレールの上を
50年くらい走って命を終えるのが
当たり前でした。
「もっと、こうした方がいいかな」
「自分は、どうありたいかな」
そうした悩みがわいてくるのは、
逆にいうと、それだけ自由に悩める時代に
生きることができているという
証でもあるんだそうです。
ちなみに、中野さんによると
悩みを抱えやすい人ほど
リスクへの対応力や、
自分を書き換える能力が
高い人なんだとか。
そう言われると、「悩み」が
ちょっとだけポジティブなものに
見えてくる気がして、
面白いですね。
出典:Webeclat
第2位
9月の第2位も、
ものごとを「ポジ転」させるような
前向きなコトバです。
それが、こちら。
スーパーパワーに
変えられるんです」
コトバを発したのは、
在米ライフコーチの
Marissa(マリサ)さん。
多感な10歳のときに
両親の離婚や
アメリカへの移住を経験し、
その後、トラウマや
PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの
こころの不調に悩まされたそうです。
このコトバは、
そんなトラウマを
「自分にしか伝えることができない
ディープな経験」
と捉えなおし、
ほかのだれかを元気づけることができる
「スーパーパワー」の源と考える、
そんな発想の転換につながる名言です。
ちなみにこのコトバ、
「トラウマ」というネガティブワードと
「スーパーパワー」というポジティブワードが
同居していることで
ギャップが生まれ、シンプルなのに、
パワフルなコトバになっています。
(『伝え方が9割』では、
ギャップ法と呼んでいます)
「トラウマが苦しい…」
と悩む人に、
「スーパーパワー」が直球で届く
強いコトバになっていると思います。
出典:スポーツ報知
第1位
日本初の
女子マラソンメダリスト、
有森裕子さん。
「なにがあっても諦めない」
という姿勢をつらぬいて、
多くの人の心を打つ走りを
見せてきた彼女ですが、
その姿勢について、シンプルに
こう表現されていました。
できるだけ、
自分でゴールまでいくべき」
走りだけではなく
なんでもそうですが、
ものごとが行き詰まったとき、
「もういいや」
と、やめてしまう人は、
決して少なくありません。
「いやなら、やめてもいいよ」
「むりに頑張らなくても、いいよ」
というコトバが、世の中で
一定の共感を呼んでいることもあり、
壁を感じた瞬間に投げ出してしまう、
そんな子どもも、
もしかすると増えているのかもしれません。
彼女はこうした風潮について
「自分になにができて、
なにができないのか
分からないまま、次の行動に
移ってしまう若者が多いように感じる」
と、話しています。
最後までやり抜いてみて、
はじめて、
自分に向いているのかどうかが
見えてくる。
そこにたどり着く前にやめてしまうと
もったいない。
そんなメッセージに聞こえました。
まずは信じて、やり抜いてみる。
そうした、ねばり強い姿勢で
ひとつずつ向き合った先にこそ、
それまで見ることのなかった地平が
ひらけてくるのかもしれません。
出典:ダイヤモンドオンライン
ほかにも
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
遠く、速く、跳べるのか。
いろんなものを背負って
選手は戦っている」
話者:織田裕二さん(俳優)
出典:THE DIGEST
火を焚べあえると
あんなに大きくなるんだなって
びっくりしました」
話者:片岡健太さん(ミュージシャン)
出典:X
目にした時、
世界観が変わる。
人はそれを芸術と呼ぶ」
話者:橋本桂佑さん(会社員)
出典:日本経済新聞 2025年9月11日 日刊
その人以上にはなれないので、
あまりしないようにしている」
話者:藤川球児さん(阪神タイガース監督)
出典:日本経済新聞 2025年9月13日 土曜版
完璧に終わらなくてよかった」
話者:桑木志帆さん(プロゴルファー)
出典:日本経済新聞 2025年9月13日 土曜版
パワーを持って百戦錬磨で頑張る」
話者:橘幸夫さん(歌手)
出典:スポーツ報知
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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