2025年06月06日

【５月の伝え方ベスト３】

シンプルで、パワフル、

コンパクトかつ、インパクトある

コトバが、たくさん集まった５月。

今月も、佐々木圭一が

とくに素晴らしいと感じた

伝え方ベスト３をご紹介します！

第３位

グローバルボーイズグループ「JO1」の

豆原一成（まめはら・いっせい）さん。

ニッポンを拠点に

ワールドツアーで世界をまわるなど

グローバルに活躍するすがたをみて、

「じぶんも、夢を叶えたい！」と

勇気をもらう人が、

続出しているそうです。

そんな豆原さんが
あるインタビューで、

ご自身がよく話すという

すてきな言葉を紹介されていました。

こちらです。

「正解より全力」

ものごとに取り組むとき、

ひとは、「正解」を求めがち。

世間から「いいね」と言ってもらえる

選択をしたくなるものですよね。

ですが、豆原さんはむしろ、

「自分が、悔いがないくらい全力で

取り組めたら、それが正解じゃなくても

過程に意味がある」

という気概で、取り組むんだそう。

ああ、なるほど！

と、思いました。

たとえ、はじめは正解と思われなくても、

全力でやっている、その過程によって、

それが正解に「なっていく」ということが

この世の中には、たしかに、あります。

自分の夢を「全力で」追うことで、

結果はどうあれ、

それがだんだん正解になっていくという

逆転の発想。

夢を追う人の「秘訣」がつまった

コトバだなと思いました。

出典：モデルプレス

第２位

テレビ番組「笑点」で

長年、親しまれてきた

落語家「三遊亭円楽」の名前を

２０２５年２月に継いだばかりの、

三遊亭王楽さん。

大きな名前を背負い、

いろんな期待があつまる

存在だからこそ、

本人にしかわからない

葛藤もあるんじゃないかなと

思っていたら、

ご本人は、こんなコトバを

口にされていました。

「アウェーに身を置くのは、
自分を客観視する大切な機会」

これは彼にとって、

シンプルに

「自分の立ち位置を知る」

ということ以上の、

特別な意味があるのだとか。

どういうことでしょうか。

あるとき、

笑福亭鶴瓶師匠の舞台の

打ち上げに参加したら、

毎日、テレビで見るような大御所の

芸能人がたくさんいて

圧倒されたそうです。

遠慮しながら

立ち居ふるまっていたら、

帰りのタクシーで鶴瓶師匠に

こう諭されたのだとか。

「ああいう人たちにも臆したらあかんよ。
『私は落語家の三遊亭王楽です』と堂々と言って、

対等に付き合っていかなあかん」

そのコトバに、

謙虚であることは大切だけど、

そこで遠慮するのではなく、

むしろ、自分の役割と仕事にプライドをもち

堂々と向き合うことこそが、

相手に敬意を示すことにつながるんだと

気づかされたそうです。

アウェーに身を置くことは、

いつだって、

そうした気づきに出会えるかもしれない

大切なチャンス、なのですね。

出典：NEWS PICKS

第１位

５月の１位も、４月に続き、

アンパンマンの原作者

やなせたかしさんをモデルとした

NHKの連続テレビ小説

「あんぱん」から、です。

「名言シャワー」の呼び声もあるくらい

シビれるコトバを連発しているのが、

竹野内豊さん演じる

寛という人物です。

第２５回では、

こんな金言が飛び出しました。

「絶望の隣は希望や」

これは寛が、

甥っ子を励ますために

語ったコトバなのですが、

私が注目したのは

そのコトバの強さです。

こんなに短いのに、

一度みたら、ずっと頭に残るような

インパクトを感じます。

じつはこれ、

コトバの作り方の観点でみると

ヒミツがあって、

「絶望」と「希望」という

正反対のコトバが、

それこそ“隣り合わせ”に

配置されていることで

強烈なギャップを感じさせるので、

記憶に残りやすいんですね。

『伝え方が9割』では、

これを「ギャップ法」と

呼んでいます。

ちなみに

アンパンマンの父である

やなせたかしさんは、

東日本大震災があった2011年に

『絶望の隣は希望です！』という

タイトルの本を出版されています。

寛のセリフは、じつは、

やなせさんご本人の

コトバだったんですね。

あの震災で、とつぜん

喪失と孤独、絶望のふちに立たされた

ひとびとにとっても、このコトバは

本当にチカラをくれる希望だったに

違いありません。

出典：ダイヤモンドオンライン

ほかにも

ステキな伝え方があったので、

ご紹介します！

「このツアーをもちまして、
嵐としての活動を終了いたします」
話者：「嵐」ファンクラブ会員に
向けてのメッセージ動画にて
出典：中日スポーツ

「幸せな寝不足だった」
話者：大谷翔平さん（野球選手）
出典：週刊女性PRIME

「NATIONAL LEAGUE
MOST VALUABLE DOG（ナ・リーグ最優秀ドッグ）」
話者：大谷翔平さん（野球選手）が
愛犬デコピンに贈ったプレゼント
出典：THE ANSWER

「小学生以下88円キャンペーン」
話者：日比谷花壇の店頭ポスター
出典：まいどなニュース

「うちの園は
親御さんが休みの時も預けていいから！」
話者：X投稿者のおこじょ（@okojo000）さんが、
利用している保育園の園長さん
出典：Hint-Pot

「僕が悲しいほど間違っていた」
話者：ジャスティン・ビーバーさん（ミュージシャン）
出典：クランクイン！！

以上、佐々木圭一が

独断と偏見で選んだ

ベスト３の伝え方でした！

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この記事を書いた人: 「伝え方研究所」所長／「伝え方が９割」著者
佐々木圭一

上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で２年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得（Mr.Children）。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブブティック「ウゴカス」を設立。日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、ライフワークとしている。
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